⑦ 小論文部 ー戦略編ー

一口に「小論文入試」と言っても、受験する学校や学部学科の性質などによって求められるものがずいぶん違います。ですから、自分の受験する学校のレベルや特性を考慮した「戦略」が重要になってきます。

目次

「小論文部」どの大会に出場する? 大会ごとに戦略が違うぞ!

前回は小論文を部活動になぞらえて説明してみました。
入部者のほぼ全員が初心者で、しかもみんな高校3年生から入部するという変な部活。

小論文を書くって、こんな変な部活動に入るようなもんなんですよね。

小論文なんて書きたいわけじゃないけど、受験に必要だから仕方がない。
上手に書けなきゃ不合格だからね。
みんなけっこう必死です。(書きたくないけど)

でも、基本的なことが身についていないし、練習の仕方もよくわからないし、そのうえ受験までの時間があまりない。
みんな焦ってます。

でもでも、一方では「みんな下手」だから、やりようによっては勝ち目がないわけじゃない。
みんな素人だからね。

だから、つぎのことが大事になります。
〇自分のレベルにあった学校を選ぶこと。
〇しっかりとした「戦略」をたてること。

そうすれば、3年生から始めても、めちゃくちゃ文章が苦手でも、勝ち目が出てきます。

まずは、学校選びは重要だね。
いくら行きたい学校だと言っても、偏差値があまりにもかけ離れていたらやっぱり難しいよね。
自分の手の届く範囲というのを客観的に判断することもやはり大事です。

受験型や人数枠、倍率なんかもちゃんと調べようね。
受験型(推薦・AO・一般入試など)によっては合格の目が出てくる場合もあります。
自分には無理かなという学校でもすぐにあきらめないでね。
ちゃんと調べてから判断しましょう。

こうしたことは、担任の先生や進路の先生とよく話し合っておいた方がいいですよ。

どの大会に出場する? 大会ごとに戦略が違うぞ!


はい、小論文部のみなさん!
これから、出場する大会を決めてもらいます。
どの大会に出ても構いません。
自分の出場したい大会を選んでください。

大会の種類は以下の4つ。


A 超難関!ハイレベル全国大会
B がんばってチャレンジ!全道大会(県大会)
C 無難にこなせ!地区大会
D 常識あれば大丈夫!安全大会




え? どれでもいいんですか?
予選とかトーナメントとかそういうのないんですか?


出場資格によって制限される場合もありますが、基本的には出たい大会に出られます。
「A 全国大会」に出場したって構いませんよ。
もちろん入賞するのはかなり難しいですが。



一応ことわっておきますが、これらの大会名は架空のものですからね。
本当にこんな大会があるとおもわないでくださいよ。
例えですから。例え。
(ごく稀ですが、本当にあるものと思い込む人がたまにいますので)

「C 地区大会」に出場する場合

それでは、A~Dのいずれかの大会に出場するにあたって、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
まずは「C 地区大会」です。


わたしは看護学校の推薦入試を受験したいのですが。

それならば「C 地区大会」を目指してがんばりましょう。
地区大会では、「飛びぬけた個性」とか「ずば抜けた発想力」みたいなものは必要ありません。
「最低限の学力」と「常識的な判断力」、それから「しっかりとした志望理由」が伝えられれば、ほぼ問題はないでしょう。
パンフなどで受験校のアドミッションポリシーやカリキュラムなどの特色をよく見ておいてくださいね。


私立短大、看護学校、偏差値50前後の私立大学などは、その大半が「地区大会」レベルととらえておいて間違いないと思います。








そもそも、受験する学校のレベルとか学部学科の特性って全然違いますよね。


だから一口に「小論文入試」と言っても、その学校によって求められる力がまったく違うわけですよ。
それを一緒にしちゃいけません。

地元の短期大学の推薦入試小論文と東大の推薦入試とが同じ戦い方でいいわけがないですよね。
受験校によって当然「戦略」も変わってくるわけです。

地区大会で入賞さえできればいいということであれば、それにふさわしい戦略を考えるべきです。
全国制覇するための戦略はここでは全く必要ない。

短期大学や偏差値50前後の私立大学を受験するならば、気をつけなければならないポイントはこれとこれとこれ。こんな感じで到達目標を設定していくことが必要になるでしょう。

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